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20020130

軽く風邪をひいた。普通に仕事はできるくらいではあるのだが、 やはりあちこち重苦しくて、自分の身体を鬱陶しく感じる。
人と話すのもおっくうだし。

きっと、心身共に調子のいい時にならきっと、たいていの人とはやっていけるのだ。
でも、こうやって少しでも体調を崩すと逆に、自分にとっての(そばにいて)大丈夫な人と駄目な人が はっきりわかるから面白い。
なので心の中でひそかに「あーこの人といるとやっぱり私は疲れるんだ」などと はかっては、一人納得して楽しんでいる。


20020128

サラダバーへ行き野菜を沢山食べた。 特に、オクラ、ブロッコリー、アスバラガス(白いのも緑色のも)を。 オクラだけを食べることなんて滅多にないことなのでうれしくて、本当に沢山食べた。 野菜だけでおなかがいっぱいになるのは幸せだ。


20020124

何事も、ありのままを受け入れることについて。以下、母親の言葉。

「例えば、読んでみて面白くなかった本があったら『ああ、いまいちだった』と思って 脇に置くでしょう?それと同じ。一冊読み終えたと思えばいいの、例えば人との関係も。
丸いあんぱん(話している時にちょうどコタツの上にあった)を見て 『なんで四角くないんだろう?』なんて考えたらだめ。ああ、丸いんだな、って思えばいいの。
いちいち傷ついたりつらくなったりしないで」

これを聞いて以来、なにか受け止めにくいことが起こると、「あんぱん、あんぱんは丸い、四角くない」と 心の中でぶつぶつつぶやくようになってしまった。けっこう、効き目あり。
ちょっと深刻ぶっていた心が、ぷっと吹き出して気楽になるのだ。


20020123

いまだにanan(雑誌)の発売日が金曜日から水曜日に変わったことに慣れない。
駅のホームのキヨスクで見て、一瞬ん?と思いかけてから「あ、そうか今日は水曜日か」と 納得するような感じ。
金曜日発売のほうがよかったな、個人的には。週末に本屋によるとたいてい開放的な気分になっていて、 いつもはあまり買わない雑誌もいいや買っちゃおう、となるのだが、他に買いたいものがない時には たいていananを買っていたので。水曜日だとまだ、あまりそういう気分にはなれない。

今年の節約計画。
お昼は基本500円以内で済ませる。外食して1000円くらい使うのは週一回まで。
本は図書カードが使える店でしか買わない(コンビニでふらりと雑誌を買ったりしない)。
CDは基本的にレンタルですませる(スガシカオ以外)。
朝、通勤途中にコンビニによらない(水を買うためによるのだが、どうしても余計なものを 買ってしまうから)。
安物買いの銭失いはしない。買う時は貯めてドカンといいものを買う。
そして最後に、大切なこと。

気持ちまでケチくさくならない。

貯めて何をしたいかというと、
旅。
お金では買えない、経験や心の動きを得たいのだ。


20020121

週末に図書館から借りてきた本を読みつつも、合間にまた「ハネムーン」を読み返していた。
きっと今の自分にしっくりくるのだと思う。

なにかが治っていく過程というのは、見ていて楽しい。季節が変わるのに似ている。 季節は、けしてよりよく変わったりしない。ただ成り行きみたいに、葉が落ちたり茂ったり、空が 青くなったり高くなったりするだけだ。そういうのに似ている、この世の終わりかと思うくらいに 気分が悪くて、その状態が少しずつ変わっていく時、別にいいことが起こっているわけではないのに、 なにかの偉大な力を感じる。突然食べ物がおいしく感じられたり、ふと気づいたら寝苦しいのが なくなっていたりするのはよく考えてみると不思議なことだ。苦しみはやってきたのと同じ 道のりで淡々と去っていく。
(吉本ばなな「ハネムーン」より)
そう、わけもわからず気分が晴れない時というのは誰にでもある。 そういう時は、派手なことをせずひっそり息をひそめるようにして過ごすことが多い。
ふっと雲の切れ間から青空がのぞくように、気持ちのつかえがとれたと感じる時がくるのを待つ。
ここから抜ける時は必ずくるから
そう自分に言い聞かせて。

自分のそばにそれまで自然にあったものに対しいきなりなんだかしっくりこない、と感じることがある。
わかりやすいのは、洋服。今まで大好きでよく着ていたのになんだか似合わなくなった、というようなことは 誰にでも経験のあることだと思う。
今朝、靴に対してそれを感じた。歩き方が悪いせいか、かかとの部分が傷だらけになってしまっているのだが、 今まではそんなことも気にとめず平気ではいていた。
でも、今朝はその傷だらけぶりになんだか情けなくなったのだ。「こんなかかとをさらして 歩いていたなんて、みっともない」と。
こういうのも、自分の中での季節の変化かな・・・と思った。
何かが切り替わったような気がしたのだ。


20020118

昨日の夜はもう、寝る前に本を読む余裕のあるような時間帯ではなかったのだけれど、 それでもどうしても少しでいいから活字を目に入れたくて、気持ちを 納得させるために本棚をあさった。
ふっと手に取ったのは、吉本ばななの「ハネムーン」という小説。これは 一番最初に読んだ時にはあまりよさがわからなくて、さっと読み終えてしばらく 放っておき、ある時思い立って再読してよさがわかったもの。それ以来 何かといえば読んでいる。
気持ちの深い部分にしみていくような、読み終えると 自分も一緒に旅をしてきたような、そんな心地よさが残るのだ。
何気なく適当な場所でページを開くと(私は、一度読んだ本に対しては よくそういう読み方をする)、まるでそこを読めというように目に飛び込んできた部分があった。

取り返しのつかないことをしないように。
取り返しのつかないことなどないと、人はよく自分の弱い心をなぐさめたいのかなぜか言うけれど、 取り返しのつかないことはたくさんある。ほんの少しの手違いで、うっかりしただけで、 取り返せないことがたくさんある。
これはきっと、今の私への忠告なのだろうと思った。
結局、この部分を何度も何度も読んだだけで眠った。


20020117

日頃不思議なのが、駅のホームの喫煙コーナーで 長々と煙草を吸っている人がけっこう多いこと。今朝も電車から降りると、 乗ろうとせずにくつろいだ様子でふかしている人が何人もいた。
うーん、せっかく電車がまだ空いている時間帯なのに乗らなくていいのかしらもったいない、と 混む電車が大嫌いな私は思ってしまうのだけれど。

芥川賞、直木賞が決まったらしい。そのうちの一人、唯川恵は コバルト系の作品を昔は書いていて、軽く読めるものばかり書く人、という印象だったのだが、 最近書くものは少し違ってきたな、胸を突かれるような文章が時々あるな、と感じていた。
こつこつと書き続けて到達した人、という印象。
買ってまでは読もうとはしないが、気になってはいる作家だ。

私のこのささやかな文章ですら、例えば2年前のものを読むと今では違和感を覚える。ああ、書き直したい! と思うほど。(でも日記でそんなことをしたら意味がない・・・)
私も、少しずつでもいいから書き続け先へ進めたらいいなと思う。


20020116

朝っぱらからサプリメントをぶちまけ悲しくなる。
袋が落ちていくのをぼんやりと見守ってしまった。「ああーこのまま落とすと中身は 全部なくなるな・・・」と思いながら。(実際、残っていた分全部なくなった)
なんだか、こういうことって、ある。このまま放っておくと絶対にこうなると わかっていて、必死に頑張れば食い止められるかもしれないのに、 なんだかただただそれを見ているだけで終わるようなこと。


20020115

土曜日。久しぶりに図書館へ行き、借りていたものの期限が2週間ほど過ぎてしまっていたので 謝りながら返却。
図書館での勘、のようなもの(読みたい本が向こうから目に飛び込んでくる)が少し鈍っている自分を感じる。1ヶ月半くらい 来なかったせいかな。
とはいえ、最終的には9冊借りて帰った。
本の重みはそのまま幸せの重みだ。自転車をこぐ上りの坂道はちょっとつらいけど。

日曜日は読書の日。6冊読み終えた。
「寂しさの極みの地」は題名の通り、寂しい本だった・・・。でも、読んでよかったと思う。
人は努力だけでは長く続かない。すべてのことは、いささかの努力と、いささか報われる楽しさと、 どちらもなければ長続きしない。人間は弱いものなのだ。
そうなんだよ。ちょっとのご褒美がなかったら前に進んでいくのって苦しいもの。
たとえば人との関係だってそうだ。自分がどんなに思っていても、 相手からのこころをかけらも感じとることができなければ、いくら自分の気持ちがあっても、やはり 心は磨り減っていくし、続けていくことは苦しい。
愛情の器のようなものがあって、相手にそれをあげるとひゅーん、と目盛が減って、 相手からもらうことでまたひゅーん、と目盛が上がる。でも、相手からずっともらえないで いるともう自分の力で目盛を増やすこともできなくなって、疲れて前へ進めなくなるんだよね。

月曜日。今日も休んでいいことを満喫しようと、目が覚めてからも布団の中でごろごろ。
J-WAVEではラジオドラマが流れていて、合間にかかる曲を聴くのが楽しくて、 気が付けば1時間半くらいだらだらしていた。
ドラマの中ではカップルが、女性が彼の気持ちを試したくてわざと 「お見合いをした」なんて嘘をついて、それをきっかけにお互いが素直になれなくなりこじれてきていた。(最後には ちゃんとハッピーエンドになったけど)
ああ、よくあるパターンだなー。お互いが素直に本当の気持ちだけ話していれば、 こわれなくてすんだカップルってきっとたくさんいるんだろうな・・・なんてことをふと思う。
素直な自分でいられますように、と同時にひっそり祈ったり。
夕方からは結婚して他県へ行った友達が帰ってきていたので会った。一緒にバーゲンを見たり、 大好きなソフトクリームを食べたり、ご飯を食べたあとにプリクラを撮って、最後は いつものモスでシェイクを食べた。彼女といると、するするといくらでも食べられるのだ、おいしく。
今年こそ遊びに行くからね。絶対絶対。


20020111

「寂しさの極みの地」という本を読んでいる。題名に強くひきつけられたのだ。
寂しさの極みの地とはいったいどんな場所なのか知りたいと思った。
でも、そんな場所がもし本当にあるとしたら、そこに行ったらかえって寂しくないのでは、という気がした。すべて 突き抜けてしまいそうだ。

「利己主義ってあんまり責めちゃいけないよ。人を責めてると、自分が立ち行かなくなるからね」
(そうそう、人は自分が一番大切でかわいいのが当たり前だからね。そこを責めすぎてしまうと自分のことも 追い込んでしまうことってあるある)

夫とあまり深く長く同じ世界を共有すると、必ずどこかで大きく傷つくことが体験でわかっていた
(そういう相手って、いる。この人にこれ以上踏み込むと絶対に傷つくとはっきり 感じとってしまうようなひと。そういう人にはもうできるだけ近づかないと決めたんだ)

「死に向かって生きている」はずの人間の感覚を止めてやれる人など、めったにいるものではないし、 疲れて果てている人を休ませてやれる相手などという存在もなかなかいるものではない。
(そう思う・・・人と一緒にいることって本当に難しい。でも、休ませてあげることができるようになりたい)

まだ読み始めたばかりなのに、胸に響いてくる部分が多い本だ。読み終わってしまうのがもったないような 気がして、途中でふっと、さっきひかれた部分にもどってみたりしながら大切に読んでいるところ。

人はその時々で、あまり相手に負担をかけない限り、素直であるべきだろう、という気がした。相手の 声を聞きたいと思ったら電話を掛け、休みたいと思ったら休み、泣きたいと思ったら泣き・・・それが人生に 対する誠実、というものかもしれない
この部分は、心の深いところまで届いた。
特に「人生に対する誠実」というところ。
私は人生に対して誠実に、心をこめて生きているだろうか?


20020110

昨日は昼休みと帰りに本屋へ行った。
昼休みの本屋で3冊、帰りに1冊購入。
帰りの本屋では川上弘美の「おめでとう」、江國香織の「泣く大人」を 立ち読み。ああ、両方欲しい。でもぐぐっと我慢した。
単行本を買うにはよほどの決意と勢いが必要、やっぱり。
本屋にいるとすうっと、疲れやもやもやした気持ちがひいていくのがわかる。
修理だなあ、と思いながらのんびり見てまわった。
この週末には絶対にゆっくりと図書館に行き、きちんと自分をなおしてこよう。


20020109

朝、目覚ましで起きて、冷たい水で顔を洗ってコンタクトを入れた時点で 「ああ、もうよくやった」という気分になるこの頃。

今朝、東横線の改札からわらわらと出てくる大量の人たちに驚きつつ 「そうだった、通勤とはこういう(厳しい)ものだった」と改めてなんとなく気をひきしめ直したのだった。
でも、本当はこれが普通の出勤光景なんだよな・・・今は幸い混む方向とは逆の電車に乗り、 そこから朝早くてすいている道を歩いて職場まで通うことができているせいで忘れかけていた。


20020107

バーゲンシーズン到来。
去年から待ちかねていた私は、少しでも暇があるとあちこち店をのぞいている。
金曜日に紺のトレーナー1枚(襟のあき具合が可愛い)、 土曜日にセーター2枚(前から欲しいと思って狙っていたものだったので迷わず)を買った。
あとはずっと探している黒のニットを見つければほぼ満足。あとはいいものがあれば、 靴と鞄を買いたい。今回の買い物欲はそれくらいの大人しさ。たぶん。
久しぶりに服を買ったのでうれしい。
今年はどんな風に服を着ていこうかな。
やっぱり、自分が気に入っているものを着ていると気持ちが楽しいから、 服選びは慎重に、妥協せずにしていこうと思う。


20020104

母が、社員証のウラに入れたらどう?と小さなお守りをくれた。
「慎重に、おだやかに、心を平らかに過ごせますように。自分育てをしてください。」と、手紙つき。

・・・はい。


20020101

冬休みはいつも、できるだけ部屋にいるようにしている。
眠って、本を読んで。仕事をしていると一番できない贅沢だから、これが。
いつもの週末は、会いたい人と会ったりして過ごしたい。だからみんなが帰省してしまったりして 会える人がいない冬休みだからこそ、心おきなく部屋に閉じこもることができるのだ。
自分を甘やかすと決めてゆるゆると過ごす。とろとろとどこまでも眠る。何度でも寝なおす。

昨日は部屋の中を少し片付けた。普段からものを増やさないようにしているし毎週欠かさず掃除をしているので それほど気合を入れる必要は、なし。
本を並べ替え今年買う未来の本たちのために場所を空けたり、 押入れボックスの中から、もうはかなくなった靴下類を処分したりした。
毎年年末になると反省するのがそれまでの自分の服装だ。
去年は部屋着をきちんとすることを決めて実行したから、今年は外に着ていく服を 頑張ろう・・・と思った。ちょっと去年は、適当すぎたような気がする。
ジーンズへのこだわりと同じくらいそれ以外の部分にも気合をいれましょう。 バーゲンで上手に買い物をしよう。大切に着られるものが手に入りますように。

今年は、穏やかな気持ちで過ごせたらいい。


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