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20020628

昨日は久しぶりに仕事帰りに買い物に行き、文庫本5冊、一ヶ月以上買いそびれていたスガシカオのCD、 ファンケルでサプリメント。一気に駆け回るようにして買った。
神戸屋でサンドイッチを買って帰って母と一緒に食べて、 時間調整に『渡る世間は鬼ばかり』をみ、そのあと『しあわせのシッポ』の最終回を みて少し泣いて、お風呂から出たあとはスガシカオをかけながら寝る前のくつろぎタイム。
坂口憲二をみていると「恋愛したいな〜」という気持ちがむくっと動く。 この人が演じることが多い、男っぽいキャラクターにとてもひかれるのだ。
そして、さばさばさにも。

最近、あまり音楽に心が動くことがなくてつまらないな、と思っていたのだが、 久しぶりにCD売り場に行き、いろいろ視聴したりしているうちに聴きたい欲がだいぶ復活してきたようだ。
買うかどうか迷っている椎名林檎のカバーアルバムやオレンジペコーのアルバムなどを 視聴したことも大きいのだけれど、それよりももっと私の音楽ごころに火をつけたのは、 なぜか店内にかかっていた桑田佳祐の新しいアルバムだった。初めて聴く曲ばかりなのに なんだか耳を離せなくなり、ついその場に立ち止まって聴き続けてしまった。
私、別にそれほど彼の曲は好きではないはずなのに・・・不思議。


20020627

そうそう、星野博美の「転がる香港に苔は生えない」と「銭湯の女神」も読みたかったんだ。予約しなきゃ。
本を立ち読みしたり、インタビュー記事をちょっと読んだくらいだが、この人って 気持ちがのびのびしている気がする。いろんなものに縛られていないなという感じ。

あたしのココロには星やまるや木のかたちの空洞がたくさんあって、あたし自身か、もしくはだれかしらが、 そこにきちんと正しいかたちの何かをあてはめていってくれるのだろう。ほしいものは いつだってこんなふうにシンプルで、だから、自分のココロを満たしていくのはきっと簡単に 違いない。おなかが空いたらごはん。暑かったらアイスクリーム。眠たくなったらタオルケット。 退屈ならおもちゃ。さびしければおかあさん。もしくは、恋愛、友情、嫉妬、怒り、悲しみ、満足、 世の中からそれに見合った正しいかたちを捜してあてはめていけば、きっと 何もかもがうまくいくし、こわいことなんか何もない。
(角田光代「だれかのいとしいひと」)
生きていくことは巨大なジグソーパズルをやるようなもの、ということかな。人生はピース探し。

リリー・フランキーが話すところをテレビでみて、こういう人好きだなあ、と思う。
コラムはよくあちこちで見かけるので読んでいたけれど、会話の方が、断然冴えてる気がする。
頭の回転が速くて、会話が上手な人。人を不快にさせずにくすっと笑いを引き出す人。


20020626

でたばかりの給料をおろしてきて、眼科で診察を受け使い捨てコンタクトを買い、 電話代を払い、通勤定期を買った。
使うべきところにお金を払うのって気分がいい。なんだかスッキリする。
毎月、この時が一番「あー給料でた」といううれしい気持ちになるかもしれない。本などの自分の楽しみのものを 買った時よりも。

さて、つれづれノート。
イカちん(夫)との関係がどうなっていくのかが去年ぐらいから気になってしかたなかったのだが、 5月30日の日記ですでに「私は別れた方がいいと思っているし、一度は伝えたので、イカちんが その気になる日を静かに待とう。」という文が。
うお、これは、これは・・・とどきどきしながら読みすすんでいくと、 夏にはイカちんが別の部屋を借りて引っ越し、別居、そしてついに 10月25日の日記には「イカちんと離婚届を出しに行った。」とあった。ああ、やっぱり。なんとなく、 そうなるような気はしていたのだ・・・。


20020625

朝、J-WAVEで紹介されていたのを聴いて、国際子ども図書館 に行ってみたくなった。
見学者がとても多いのだそうだが、その中のほとんどが建築関係の人らしい。おお、一体どんな建物なんだ。
もっと詳しく知りたくなって調べてみたら、
「施設設計には、建築家・安藤忠雄氏の参画を得て、2つのガラスボックスが既存の 建物を貫くイメージで増築が行われました。」とあった。そりゃ見に来るはずだわ・・・。
安藤忠雄と言えば、彼の職場にある壁一面天井までの本棚に一目惚れをして 雑誌を買った、あの人だ。そう思ったらもう、建物だけでもいいから見に行きたくてたまらない。


20020624

ヨーグルトを買いにスーパーへ行ったついでに、江國香織の本で読んで以来食べてみたいと 思っていたフラ印のポテトチップスを探してみた。
今まで意識したことがなかったのですぐに見つけられず、棚の前でうろうろ していると、隣にいた女性たちの中の一人が「これこれ、これがおいしいんだよね、フラ印」 とカゴに入れた。そのおかげで、最下段にあったのを無事発見。ありがとう、と 心の中でお礼を言いながら、私もカゴの中へ。
店内には、食料やお酒を買い込んでこれから誰かの家で飲むのだな、という 男性グループ女性グループが何組もいた。その多さに、今日って何かあったっけ・・・と不思議になったほど。
あ、みんなでワールドカップ観戦かな。
さて、はじめて食べたフラ印は、少し固めの歯ごたえが好き。久しぶりに食べたなあ、ポテトチップス。
結局、週末の二日間で一袋食べてしまった。

「何食べたい?」って自分に聞くってことは、自分の体の調子を自分で見てやることなんだなあ、と 思います。自分の体調を食べ物で整えていく努力をするって大事なことですよね。
生きて行く力って、食べ物によってもらう部分がすごく大きい。何が食べたいだろうかって 考えることで、自分の生きていく力みたいなものをチェックする。サバイバル能力、とでも いいましょうか。朝、「お腹がすいた!」って起きたりすることあるでしょう?あの感じって すごくいいなって思うんです。ああおなかすいた、何か食べたい、って思う欲望は、 生きていこうとする力なんだ。ひとりでご飯食べようとするとき、「何食べたい?」って自分に 聞くことしないで、何でもいいや、手近なものパパッと食べちゃえ、ということが 多いけれど、そのうち生きていく姿勢自体がルーズになってしまうんじゃないかしら。気をつけなくちゃ いけないなと思ってます。たとえ、ちょっと心身が弱ってきて何も食べたくなかったとしても、 「何食べよう」って考えることで、元気になる方向を見つめることができるような気さえしてます。
(枝元なほみ「枝元なほみの料理がピッとうまくなる」)
以前本屋で見つけて、気になっていたこの本を週末借りてきた。食べ物について書いてある本を 読むのって楽しいな、と最近思う。池波正太郎のエッセイもそうだし。今は、図書館で予約した 石井好子の食べ物エッセイを楽しみに待っているところ。

最近、週末に掃除をしたついでに部屋のどこか一箇所を片付けることが多い。先週は本棚、その前の週はクローゼットの 洋服。今週は、壁にかけていたウォールポケットを片付けた。3つはっていたのを1つに減らし、中のポストカードを 全て取り替えた。はる場所も、ベッド横の壁からドア近くの壁に移動。
ベッド横の壁には何もなくなり、真っ白。ここにポスターを貼りたい。1枚だけだとちょっとさびしいので、 2枚で対になるようなものとか、色違いで2枚とか。
欲しい雰囲気をイメージしておこう。(でないといざ探した時に見つけられない)


20020621

ハーシーズのチョコを職場にきらさないようにしている。成城石井などで大袋を買って引き出しに。
「ナゲット レーズン&アーモンド」が好き。どっしり食べ応えあり。
朝ご飯は食べたくないけどすきっ腹のままだと昼までに 空腹で気持ち悪くなるかな、という時や、午後ちょっと神経が疲れた時にぱくぱくっと食べる。
大抵の場合、2粒食べれば満足。
実は我が家には根強い「チョコ神話」があって、「チョコを食べると貧血にいい」と 母はかたく信じているのだ。なので、ちょっと家で立ちくらみをおこしたりすると必ず「最近 チョコ食べてる?食べてないでしょう」と怒られるほど。

でも・・・。チョコレートが貧血にいいなんて話、あったっけ?


20020620

今週末、図書館で予約したいもの。
石井好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる」(これのパリバージョンもあるはずなのであれば予約したい)
たかのてるこ「モロッコで断食(上下)」
吉田修一「パレード」

本屋や書店サイトなどで新刊のチェックをするのが最近の楽しみ。そして図書館へいそいそと予約しに行く。
今気になっているのが、最近創刊された、 福音館文庫
昔読んでいた作品たちが少し大き目の文庫サイズに。ああ、揃えたい。


20020619

去年着ていた夏用のTシャツを、着る前に一応もう一度洗濯。
赤いTシャツを見て、赤か・・・洗ったはいいけど果たしてこれを着るパワーは今年あるのだろーか、と思う。
だって、ふっとクローゼットの中を眺めたら、そこにある色のほとんどが黒か紺、グレー。よくて(?)白。

路面に面した、売るだけ専門(中で飲むスペースはない)のスターバックスなどを見ると、どうしても「店員さんたちのトイレはちゃんと あるのかなー」と探る目になって店の奥をのぞきこんでしまう。
そこに限らず、外で店に入るとついつい、そこで働く人の立場に自分をおいてみて「ここでなら 働けそうだ」とか「ここは無理かも、トイレがお客さんと一緒で落ち着かなさそう」などと想像してみるのが なんだか癖になっているかも。トイレ・・・トイレは大切だ。一日のほとんどを過ごす職場においては特に。
なんせ前の職場では、トイレ環境が素晴らしかったために、その他が最悪だったにもかかわらず 「トイレがきれいだし・・・」と転職をためらった人すらいたほど。


20020618

将来の夢に、図書館または本屋でパートか契約社員か嘱託職員として働いて(いや、 正社員として働くのが一番の夢なんだけど・・・もちろん)、パワーあふれるおばちゃんになること、というのが 最近加わった。
元気に仕事して、帰る時間がきたら「今日は卵がね、安いのよっ」とか言いながら ママチャリをぐいぐいこいで帰りたい。
最近おばちゃんパワー、おそるべし、こわいものなし、おばちゃんを敵に まわしたらしゃれにならん、というのを 職場で実感することが多くて、長く元気に働き続けるためにはこういう道もいいのかもね〜、と 思ったのだ。仕事で出世したいとか、そういうのがなくて、 とにかくコツコツと積み上げていく仕事、ささやかでも人の役に立てる仕事を できるだけ長く続けていけたらいいなあ、と思っているので。「あの人がいてちょっと助かった」と 思ってもらえる存在になりたい。

おばちゃんの強みって何なんだろう・・・心によけいなものがあまりなくて、自分にとって必要がないものを びしばし排除していけるところだろうか。自分の目的にまっしぐらで、その 猪突猛進さに周囲が「しょうがないなあ」と思わず譲って(というか勢いに押されて)くれるところだろうか。
あとはその、豪快さ。そして、生活の中にしっかりと根づいているところ。生きていく上での基本的な部分を きりもりしている強さって、やっぱりあると思う。

上手に笑い飛ばすことができるおばちゃんになれたらいいな。おばちゃんの「陽気パワー」を身につけたい。


20020617

コンビニの隣のレジで、お客の女の子と店員さんのやりとり。
「お弁当あたためますか」
「あたためません」
「お箸おつけしますか」
「つけます」(きっぱりと)
なんだかおもしろかった。箸をつけてくれるのは 店員さんなんだから、それを言うなら「つけてください」だろー、と思わず心の中でツッコミ。

リピュア(お茶)のCMで流れている曲が好き。
曲名が知りたくなって調べてみたら、「ひょっこり ひょうたん島」のテーマソングらしい。 小さい頃に再放送されていたのをみた記憶があるけど、こんな曲あったっけ・・・。
誰が歌ってるんだろう。そこまでは書いてなかった。
やわらかい声が心地よくて、いつまでも聴いていたくなる。この曲じゃなくてもいいからこの人のCDが欲しい、 と思ったほど。


20020614

帰ると机の上に置き手紙があった。(といっても、母はすぐ隣のリビングにいるのだけど)
ひっ、また私なんかやったっけ・・・(コワイ内容のこともあるので)とおそるおそる 読んでみると、「あなたの友達が誕生日に送ってくれたカードがチラシたちに 紛れていて、今日やっと気がついた、ごめんなさい」という内容だった。
あらら。でも、無事届いてよかった。
犬のポストカード。「だれだって人生の主人公なんだからさ(犬の足あとマーク)」という言葉つき。
後ろ姿がカワイイ。
少し落ちていた気持ちがほっくり。今日は手帳に挟んで持ってきました。ながめては、にっこり。

「いい人間が幸せになるとはかぎらない。それが世の中だよ」
(白川道「天国への階段」)
母が先に読んだのだけれど、この部分にショックを受けたらしく「こんなことが書いてあった!」 と読んでいる途中で言ったのを聞き、ぜひその部分を読みたいと思って2日で読み終えた。
この言葉は、ある意味あっている、と思う。


20020613

いきなり涼しい。うれしい。
少し肌寒いくらいが私にとって適温かも。頭の中がすっきりしているし、体調もよくなる気がする。
今朝は久しぶりに寝覚めがよくて、睡眠時間はかわらないのにどうして?と思ったら 昨日は寝る前に足ツボをくまなく押してから寝たんだった。やっぱり効くんだなあ。


20020612

友達に薦められて読んだ本。

「人間関係って、そう簡単には切れないのね。一度そのひとを知ってしまったら、 もう二度と知らないひとにはもどれない。どんなにイヤになっても、二度と会いたくないって 思っても、すでにお互いを知ってしまってるんだもの、見えないふりしたって、 知らんぷりしたって、ちゃーんとつながってしまってるのよ」
(草野たき「透きとおった糸をのばして」)
この部分を読んだ時、昔好きだった人と絶対に縁が切れることが わかっていて、でも切れないでほしいと心から願い、そして、もしかしたら 切れないかもしれない・・・とほんのわずかな望みを抱いていた頃の自分を思い出した。
どんどん距離が離れて、「透きとおった糸」がどんどん伸びていって、もうたぐりよせることも できないくらい細く、薄くなっていくのがわかった時、寂しかったなあ・・・。

私が毎日早く来ているのは、旦那さんの出社が早いからそれに合わせて起きて、朝ご飯やお弁当を 作っているからだということに社内ではいつのまにかなっていた、というのを聞いて思わず 笑ってしまった。それを聞いて勝手に感心していた男の人までいたらしい。
「だからさー、いい奥さんなんだなあと思ってたんだよ」そんなこと言われても。
人のうわさとか思い込みってこわいなあと改めて思った一件だった。


20020611

そうそう、「すべての雲は銀の…」(村山由佳著)もずっと読みたくて、一時は買おうかとまで 思っていたんだった。今度の週末に予約しよう。覚え書き。
一気に「本欲」が噴出したようだ。
夏樹静子の「量刑」にもちょっとひかれ中。
6月は、文庫新刊がかなり楽しみでもある。なんてったって「つれづれノート」が出るし、 山本文緒の「恋愛中毒」も、江國香織の「神様のボート」も出る。

家族のそれぞれが自分の部屋で、別室の気配も感じつつ思い思いのことをしている時間って好き。
夜、トイレに行こうとリビングを通ったら、カゴの中でほけーっとしているインコの姿が目に 入り、なんだかちょっぴりうれしい気持ちになった。この状態ってなんだか家族だな、楽しいな、と思って。


20020610

先週はずっと、週末に図書館へ行くことを楽しみに楽しみに過ごした。
図書館が閉まっていた一ヶ月間は長かった。つまらなかった。
でも、新しくきれいになったのはとてもうれしい。今までは、借りたいものを手にいれたらさっさと帰るような、 あまり長居をしたい雰囲気ではなかったから。
本の検索、予約をパソコンから一度に両方やれるようになったのもうれしい。
本が入った連絡もメールでしてくれるので便利。
よっしゃー、と張り切って検索し、予約をしまくった。

今回予約したもの。
「天国への階段(上下)」白川道
「模倣犯(上下)」宮部みゆき
・・・おそらくこれを読めるのは来年になるだろう。予約者が300人くらいいたから。その前に ブックオフで見つかればいいんだけどな。
「だれかのいとしいひと」角田光代
「恋愛旅人」同上
「おめでとう」川上弘美
「先生の鞄」同上
「ゆっくりさよならをとなえる」同上
「マダムだもの」小林聡美
「三谷幸喜のありふれた生活」三谷幸喜、大好き。
「クミコハウス」素樹文生。「旅々オートバイ」がもうすぐ文庫化。楽しみ。
「未亡人の一年(上下)」ジョン・アーヴィング
「片想い」東野圭吾
「レイクサイド」同上
「殺人症候群」貫井徳郎
「Close to you」柴田よしき
「淑女の休日」同上
「天の瞳 あすなろ編1」灰谷健次郎
「袂のなかで」今江祥智
「本日の、吉本ばなな。」吉本ばなな
「くねくね日記」田口ランディ
「根をもつこと、翼をもつこと」同上
「流星ワゴン」重松清
「熱球」同上
「ホテルカクタス」江國香織
「ささらさや」加納朋子
「透きとおった糸をのばして」草野たき

土曜日に予約したら今日8冊入ったというのでさっそく受け取ってきた。
貸し出しカウンターに積まれた本たちを見たら、うれしさのあまりくらくらして、思わず「ひゃっほうーーー」と ちびまるこのように叫び出したくなったほど。
これからはバシバシ予約してもりもり読もう。


20020607

「しあわせのシッポ」 (ドラマ)をみていると、忘れかけていた気持ちたちが よみがえってくるような気がして、胸がきゅっ、と苦しくなることが何度もある。
誰かのことを好きで好きでたまらなくて、でもどうにもならなくて、 どうにもならないことも受け止めつつどうしてもそこから去ることができない、そんな 思いをしていた頃をふと思い出したりも、する。
美桜(主人公)が片想いをしている相手との関係も 切ないけど、どちらかというと20年間離れていた父(ハチさん)との関係を見ている方が苦しくなる。
親子なんだけど、恋愛のような・・・。
でも「ああーこれがドラマでよかった」という苦しさではなく、「私もこの 中で生活して一緒に苦しくなったりしたい」と思うような苦しさだ。

机の前にぶら下げてあるウォールポケットからのぞく電話代の請求書(今月まだ 払ってないぞ・・・)をぼんやり眺め、「こういうのもデザインだよな・・・」と思う。
よくよくみるとけっこうかわいい。色使いとか。


20020606

私は心のどこかで、厳しい状況に立たされても「どうにかなるだろう」 「きっと土壇場でなんとかするだろう(自分が)」と思っているところがある。
頼りにならない自分だけど、でも頼りにしているというか。かといって、楽観的というのとも 少し違うと思う。
強いて言うなら「いざとなったらなんとかなるから深く考えすぎないようにする」に近いかな。

吉本:「自分をたのみにする心」がとても大切なんです。それは 自分に自信を持ちすぎるのでもなくて、いざとなったら自分がなんとかするだろうという「自分を たのみにする」こと。それがあれば、結局最後は勝つというか、うまくいくような気がします。
河合:自分をたのみにしているというのは、あるからたのみにしてるというのと違いますよね。何もないんだけど、 たのみにしてる・・・。
吉本:ないけど、「大丈夫だろう」、「何か掴むだろう」と思って。
(河合隼雄・吉本ばなな「なるほどの対話」)
自分の中の「火事場のバカ力」みたいなものを信じられるようになると、ちょっと楽になれる。


20020605

いきなり暑いので少しばて気味。うちのインコもそうらしく、めまいでもしたのか 昨日の夜は、とまり木からぽてん、とおっこちていた。暑いよね・・・。
「とまり木から落ちるようでは、もう鳥とはよべないね」と母。「じゃあなに?」「鳥もどき」。

自分が過ごしているこの毎日がなんなのかよくわからなくなって、 落ち着きたくて、過去の「つれづれノート」を読みまくっている。
もう、ご飯をちゃんと食べただけでも今日一日を過ごしたと言える。言いたい気分。

20020604

出勤途中のキヨスクで見かけた某週刊誌表紙。「明菜悲痛な叫び」。またか・・・と思う。
この間見た別の雑誌やテレビではずいぶん元気そうだったのに。なんだか周囲が 彼女に痛々しいイメージをムリヤリ植え付けているように見える。
元気になるのを許してくれないというか。
宮沢りえはその点、いつのまにかすっかりそこから抜け出したな・・・。演技で 活躍するようになって、それが認められもして、自分の場所をきちんと確保した感じ。
考えてみたら今井美樹だって昔は痛々しい人だったんだった。今はすっかり 幸せな妻(のイメージ)だし歌は「癒し系」とか言われているけど。

いくら自分が幸せでも、周りの人達からそう見えなかったらけっこうツライだろうな。
逆に、「幸せそうに見えたモン勝ち」って気もする。
ちょっと話はそれるけど、私は「今日は体調いいな」と思っている日でも 「顔色が悪いよ、具合悪そう」と言われることがとても多くて、その度に 自分の中から元気がしゅるしゅると抜けていくような、そうか、元気そうに見えないのか・・・と なんだかがっくりするので、「幸せそう」にも同じようなことは あるのではないかと思ったわけです。


20020603

「食卓の情景」が面白くて、いつもなら先を急いて読み進むのに 今回は味わい味わい、時にはまたもどって読み返したりしながら読んでいる。
自分の気持ちが合間合間に動くのが楽しくて仕方がない。
例えば、

女が専門の料理人になれないのは、ここのところであって、毎日、神経を 一点に集中し、昨日も今日も変りない美味さで料理をつくることが、実は、 生理的・体質的に女にはむりなのである。
女の血は、現実にのぞんでたちまちに変り、うごく。
ここではうんうん、そうかもそうかも。と素直に思い、
ひとりで旅に出ることは、おのれを知ることになる。
つまり、見も知らなかった人びとが自分に相対しての口のききよう、表情のうごき、態度の 変化などによって、
(ああ、自分は、この人にこうおもわれているのだな)
ということがわかる。知合いの人たちではこうはいかぬ。まったく見知らぬ人ゆえに、その反応 によって、われわれは、自分自分をたしかめることができるのである。
また、仕事ではない旅のときは、一心に躰をうごかし、荷をはこび、車へ、列車へ乗ったり 降りたり、また一心に、食べるもののことをおもい、一心に口の中へ入れる。
こうした旅を数日つづけていると、あたまの中も躰もしだいに活力がみちてくるのが よくわかる。
ここを読んでは猛烈に旅を欲したりする。活力・・・みたしたいなあ。
旅先で食べるものがとてもおいしいのは、味わおうとする心が自由に解放されていることも 強く作用するのだろうな。
そういう時に食べるものってたとえマックでさえも特別に感じるもの。


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