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20020830

芦原すなおの「ルフラン」を読んだ。「ミミズクとオリーブ」という本を読んで以来、気になっていた人。 (「青春デンデケデケデケ」を書いた人です。)
いいなあ、と思ったのは、こういう箇所。

「どうせこの世はわからないことだらけよ。それにいちいち理由をつけてたら、身がもたないわ。 なんだかわからないことは、なんだかわからないままに、ほっとけばいいの。あるいは、 自分の好きなように解釈すればいいのよ」
「うん」
「むしろ、わからないことだらけだから、この世は楽しいんだと、わたしは思うわ」
(「ヴィジョン」)
こんな感じで夫を元気づける妻っていいな。こういう気楽さ、楽天的さにきっと一緒にいる人は 救われるんじゃないかと思う。私もこういう人になりたい。

そして、

夫の晩酌の後片づけをしながら、元美はなんだかがっかりしてしまった。おまけに、またお皿を舐めてる。 いくら醤油をかけたゆで卵が好物だからって、舐めなくたっていいじゃない。
わたしが結婚したのは、こんな男だったんだろうか?
(ホワイト・ホース」)
「わたしが結婚したのは、こんな男だったんだろうか?」
この部分がやけに残った。
きっと、これからこういう思いを何度もしていくんだろうなとずん、と実感したのだ。
結婚する相手のことだけではなく、いろいろなことについて。
自分が最初思っていたものが、色褪せて見える時が絶対にくる。
それは悲しいことだけど。でも、そこまでいかないと見えないものもたぶんあるんだと思う。


20020829

美容院に予約の電話をかけた。
予約したい日付と時間、そして(髪の毛を)どうするのかを聞かれ、やりとりはすぐ終わる。
でも、それだけで仕事帰りのよれっとした気持ちがちょっと浮上したのを感じた。
自分が感じのいい態度で話しかけることができて、相手もそれに応えてくれるとびっくりするくらい心の風向きが変わる。
きっと、おさまるべきところにお互い言葉のボールが入った気持ちよさ。

今通っている美容院は、女性スタッフの態度が大げさすぎない程度によいので、それを たのみに通い続けている。(たまにある、テンションの高い美容院は、苦手)
「そろそろ私のこと、なおしてください」という気持ちで気楽に自分を持っていけるのがうれしい。

よく、駅前などで見かける、路上で手作りのアクセサリーを売っている人。
あの人たちは、こわくないのだろうか・・・。
悪い人にからまれたら、とか、並べてあるアクセサリーを蹴り飛ばされたりしたら、 などと横を通りかかる度につい考えてしまう私は、今の時代を信用していなさすぎ?


20020828

村上春樹の新刊「海辺のカフカ」。予約が殺到しているらしい。
この本の予告というか宣伝がとても上手いなと思ったのが、本の間にはいっているミニちらし。
そこに書かれている言葉は5種類。

中野区の話らしい。
15歳の話らしい。
図書館の話らしい。
四国の話らしい。
ネコの話らしい。

うーん、よくわからない。でも気になる。
という人がきっと多かったのだろうなあ。上下合わせて3200円の本が、 まだその実物も見ないうちに予約がバンバン入るってすごいことだと思う。

私は図書館で予約して読むつもり。きっと「模倣犯」みたいに 何百人待ちとかになるんだろうな・・・。
でも、いい。いつか読むことができれば。


20020827

ビール酵母は一日で挫折してしまいそうな勢い。いやいや、でも頑張る。

昨日のお昼休みに外を歩いていたら、前から来た男性が高校時代の同級生にとてもとても 似ていた。実はちょっと好きだったヒト。うーん、気になる。本人かな。でも 大学時代に電話で話した時には「ハノイに行って医者になる」と言っていたしな・・・ だけど帰ってきたのかもしれないし。
などとぐるぐる考えながらそのまますれ違う。
一緒にいた友達に「今すれ違った人さー」などと話しながらご飯を食べ、食べ終えて職場へ戻ろうとしたら、 途中で寄ったコンビニにまた彼が。
向こうが雑誌を立ち読みしていたのをいいことに、じいぃっと見つめてしまった。ううむ、やっぱり似ている。
「声かけてみなよー」と言われたのだが、そんな度胸はなくて「ああ、あいかわらずいい顔だ」と 小さく感動しながら帰ってきた。少しの後悔を引きずりながら。
最近はほとんど毎日、自分のことを「疲れきったボロ雑巾のようだ」と思っているからなあ・・・。パワー不足。
そうじゃなかったら、思い切って声をかけてみることができたかも。なんて。
これからはもうちょっと心身共に整えよう、いつ何時何があるかわからないし、とひっそり心に決めたのだった。


20020826

この週末は図書館にたくさん、予約しておいた本が届いていた。 それ以外にも読みたかった本を数冊書架で見つけ、もうほくほく。
届いた中に石田ゆり子のエッセイがあったのでうれしい。この人が書く文章は好きだ。幻冬舎のWebマガジンで 連載されていた時から毎回楽しみにしていた。なんだか気持ちを すん、と落ち着かせてくれる作用がある気がするのだ。これはあとで買ってしまうかも。

そのあと、大学時代からの男友達と会い、ケーキセットを食べ少し散歩をし、そのあと回転寿司を食べ、カラオケに行ってから 今度はお酒を飲んだ。よく食べた・・・。
彼と話していると、男性側の視点からの意見を聞くことができるのでとても貴重。何でも話せる異性の友達が いるっていいなと思う。

職場の友達が朝夕の食事はビール酵母を混ぜたヨーグルトのみというダイエットをしていて、かなり 痩せた。でも「かえって体調はいい」という言葉通り、顔色がよくてつやつやしている。これは、いいかも。
といそいそと買ってきた。大さじ一杯を食べればいいと書いてあったのでスプーンで 粉末をすくって口に含み、お茶で流し込んでみたのだが、はっきりいっておいしいものではなかった。
その子も「おいしくないから、毎回うえー、って吐きそうになりながら食べてる」と 言っていたほど。これを毎日二食食べているとは・・・。女性って・・・女性の「きれいになりたい」って いう気合ってすごいなあ。
ヨーグルトに混ぜて食べるのが一般的らしいが、それではヨーグルトに失礼な気がするし、 第一私は夜食べるヨーグルトをとても楽しみにしているので嫌だ。
考えた末、毎朝お湯に溶かして一気飲みすることにした。朝はついつい油断して甘いものを食べてしまうので、 それをやめるだけでもかなり違うはず。それに栄養はあるわけだから、体調改善を期待してとりあえずこの 一袋がなくなるまではやってみよう。


20020823

昨日の帰りに別の本屋へ寄ったら、なんと「王国」のサイン本が!
迷わず買った。こっちを買うためにきっと昨日は買わなかったんだ。えらい、私。

人のいるところには必ず最低のものと同時に最高のものもあるの。憎むことに エネルギーを無駄使いしてはいけない。
最高のものを探し続けなさい。
流れに身をまかせて、謙虚でいなさい。
(よしもとばなな「王国」)
誰かになにか嫌なことを言われたら、あとでその時の自分の切り替えし方をものすごく 反省する。あれでは相手の嫌な空気に自分も巻き込まれてしまったなと思うと、とてもくやしい。
今度同じようなことがあったら、風に吹かれる柳みたいにふうわりふうわりとやりすごそう。


20020822

本が読みたかったので、昼休みにマックへ行った。
夏休みのマクドナルドはちょっとした遊園地状態。
子どもの叫び声泣き声はするわお母さんたちはてんてこまいだわ。マックの人ってエライと毎回思う。
私だったら、いくら仕事とはいえ突然「うおーーーーーーーーーーーーーー」とか 叫んで暴れだしそうだ。トイレに絶対行けない舞台にずっと立ち続けているようなもの。

本を読んでいたら眠くなって、途中うとうとしてしまった。
おまえさん、こんなうるさいところでも寝れますか。と我ながらちょっと感心。

仕事帰りに本屋へ寄ったら、よしもとばなな(名字を平仮名表記に変えたんだそうだ)の「王国」が22日発売のはずなのに すでに出ていた。うう、こういう時は早く出ないでほしいのよー。給料日前で金欠なのよー。
「今日は千円までなら本に使ってよし」と決めていたのだが、単行本なので千円を越える。うがあ。
「深夜特急」の5・6巻と「王国」を手に取ったまま迷うこと10分。
深夜特急は意外と買おうと思うとないからな・・・(現にその2冊しか残ってなかったし)、買っておこう。
でも、後ろ髪をひかれまくってどうしてもあきらめきれず、ものすごい集中力で 「王国」を立ち読みして「よしよし、あさって買いにこよう」と帰ってきた。

夜が涼しいので本当にうれしい。
たまに「クーラーをかけたまま布団をかけて寝るのが好きなんです」という 人がいるが、それを聞く度に「なんて贅沢な・・・」とちょっとうらやましかった。 でも、昨日扇風機のタイマーをセットしてかけっぱなしにしたままタオルケットをかけて寝ようとした時に、なんだかとても 贅沢なことをしている気分になり「ああ、こういう気持ちなのね!」とわかったのがちょっとうれしかった。


20020821

それにしてもタマちゃん・・・。いったいどこへいってしまったのか。
大の大人がみんなして「タマちゃんが」「タマちゃんはどこいった」などと言い合っている姿って なんだか微笑ましい。殺人事件などが多発している今年の夏、唯一のさわやかな話題という感じ。

昨日は帰りに餃子を食べに行った。水餃子も焼餃子もおいしかった。
外で食事をすると、毎回「おいしいご飯を作れる人になりたい」って思う。思うだけだけど。
食べている途中で友達が「もし、好きになった人に彼女がいたとしてもそんなの関係なく突き進みたい。 もしかしたらうまくいくかもしれないし。お試し期間ってことで」とか「いいなと思う人には みんなすでに相手がいるから、それを許してもらわないとつらい」というようなことを言い出してちょっとびっくり。 (普段あまり恋愛の話を自分からするような人ではないので)
さては恋をしてるね。
もう一人の友達と帰り道に話した時に感じた気持ちに似たことを、以前誰かがすごくしっくりくる言葉で書いていた なあ・・・と思って探したら、すぐに見つかった。(こういう時の自分の記憶力はほめてやりたい)

人と人との関係には、それぞれお互いが最も美しく見える距離がある、ということ。
いわゆる「間合い」というヤツだ。間合いは、お互いの立場や知り合った状況などで自然と決まってくる。 その自然さを損なうと、相手を傷つけてしまったり、自分が傷ついたりする。
(素樹文生「ゆるゆる日記」)
彼女が「最近はあの子との距離がここまで(と線を引く仕草をして) って決まった感じだからかえってつきあいやすい」というようなことを言ったのを聞いて思い出したのだ。


20020820

朝起きて、着替える時に涼しいとそれだけで気持ちが浮上してしまうくらい、 最近の私は気温に左右されまくっている。ああ、でも今日はこれから暑くなりそう。

夏は暑さで弱ってなにかと落ち込みやすいので、自分の機嫌をとるのが大変だ。
毎年「夏はなにか悪いことが起こる気がする」と思っていたけれど、これって単に 自分の抵抗力が落ちていたからというだけかも。


20020819

週末、友達と回転寿司へ。
お盆時期ということもあるのか店内は空いていて、いつもよりのんびり時間をかけて食べていたら、 私達の右隣(椅子を二つ間に置いた隣)に座っていた男性の様子が他の客となんだか違うことに気がついた。
二十代後半から三十台前半くらいのスーツ姿。そこまでは普通。でも、目の前には ビール瓶が6本ずらりと並んでいる。回転寿司でこんなに飲む人ははじめて見た・・・。
左手にグラス、右手に瓶を持ったままでどんどん注ぎ足しては ぐいぐい飲み干す合間に寿司ももりもりと食べていて、すでに十枚近く皿が積まれていた。
す、すごい。ビール瓶6本てなかなか飲めないし飲めたとしてもそしたらそんなに食べられないぞ・・・。 友達と「まるでフードファイターみたいだね」とささやきあいながらなんとなく様子をうかがう。
ぐいぐい飲んでは、合間に空を見つめ何かつぶやいたかと思うと眉間にしわをよせて とてもつらそうな顔をするその人を見ていたら、なんだかとても切なくなってきてしまった。 よっぽどつらいことがあったんだろうな、と思って。
結局、ビールを全て飲み終え、寿司も十皿以上たいらげ、お茶まできれいに飲み干してから よろよろと帰っていった。彼のその後が気になる・・・。
次の日にその友達とまた会ったのだが、彼女も同じ気持ちだったらしく「あのあとどうしたんだろうね、 あの人」と話していたくらい。なぜだかわからないのだけれど、やけに強烈な印象を残した人だった。 週末の酔っ払いの姿なんて、普段山ほど見ているのに。
夜、お風呂に入りながらもついふっと思い出してしまい、これではまるで恋をしているみたいじゃないか、と自分に ツッコミを入れたくなったほど。

絵本カーニバルに行った。
なつかしい絵本がたくさん揃っていてうれしい。夕方から行ったのだけれど、 これなら昼間からきて一日中でもいられたな、とちょっと後悔。でももう、22日で終わってしまうー。


20020816

久しぶりに大きな本屋へ行った。
本のにおい、いいにおい。
今年の「つれづれノート」をまだ2回くらいしか通して読んでいないのに、 ずっと持ち歩いていたらすっかりボロボロになってしまったのが悲しくて、 替わりの本を・・・と思いながら探した。小林紀晴の文庫を見つけたので 迷わず買う。「ハノイの犬、バンコクの象、ガンガーの火、」。
平成11年の発行だから、3年前。出会えてラッキー。
そして週末に図書館で予約したい本たちをチェックしてから、 「恋愛偏差値」をみたくていそいそと帰ってきた。このドラマの稲垣吾郎、はまり役。
あまり感情を表に出さずいつもクールなところとか、口の端をきゅっと上げて笑うところとか。
こういう、ちょっと屈折している感じの人を、好きになることが多いんだよな〜、私。
おそらく吾郎ちゃんの役のような男性がもし現実にそばにいたら、絶対好きになってしまうと思う。
でも、そういう人とはちょっとうまくいきかけたとしても最終的には必ずうまくいかなくなるということは いい加減学習したので、最近ではそういう人と接する時は心の栓をキュッと閉めておくようにしている。


20020815

私はけっこう周囲の言葉遣いや話し方の癖などにすぐ影響されてしまうところがある。 よくないなと自分でも思っているのだが、気がつくとうつっていることが多い。

最近の周囲で流行っている(?)のは、なにかあると「微妙」と口走ること。
例えば、仕事のことでなにか納得がいかないことなんかがあると「それって・・・微妙だよね」 みたいな使い方。それ以来、気がついたら口癖になってしまった。会社にいる間何回言っているかわからない。 (おそろしくて数えられない)
ただ「微妙」と言い合っているだけではなんの解決にもならんのだが・・・。 なんだかもやもやした気持ちを共有しているってニュアンスになるのがいいんだろうか。

でも、気楽に楽しく使えるけど中身のない、ころがしやすい言葉を言い合う会話っていくらしていても むなしい。おなかは一瞬ふくれるけどあまり肉や血にならない食べ物を食べたあとのような気持ちになる。


20020813

夏負けしないように毎朝野菜ジュースを買っていって飲んでいる。
今朝もいつものようにコンビニに寄ったら、レジにいた男の子がやけにじーっと 顔を見てくるので「そんなにひどい顔かい・・・なんかついてるかい」と 視線を避けるようにうつむいていると、おつりを渡してくれたあとに何かキーをポン、と一回叩いたのが見えた。
はっ。
そうだ、コンビニって客の年齢を見てそれを打ち込んでるんだった・・・。今まで忘れてた。
何歳代を押されたのかちょっと見てみたい。まったくの他人から客観的に、いったいどれくらいに見えているのか。

理由もないのに、居心地を悪くさせる人っているなあ、と思う。正しさと善意の塊みたいな人なのに、 「なんだかそばに寄りたくない」と感じてしまう人。
そう感じる自分が嫌で、そこを見たくないからなおさら遠ざかる。悪循環・・・。
前は「この居心地の悪さは一体どこからくるのか」と原因を探ってどうにかうまくやっていこうと 頑張りもしたけれど、最近はもう、あきらめました。だって無理なんだもん。
人との相性って絶対にあるんだな、とこういう時しみじみ思う。うまくいかないものはいくら頑張っても 気持ちがついていかないんだよね。
逆に、自分も誰かにそうやって「なんかキライ」と思われることだって きっとたくさんあるわけで。それをわかった上でやっていけばなんとかなるだろう、いろんなこと。
と、ちょっと気楽に構えてみたりする。


20020812

週末は、図書館で借りていた本を読むために図書館へ行った。重松清「流星ワゴン」。
この本だけは「週末に読もう」と楽しみにとっておいたのだ。涼しい中だと集中して読めるからうれしい。
限界ぎりぎりまでおなかをすかせてからスタバへ行き、ホットココアとサンドイッチを食べる。
そしてまた図書館へ戻って他の本を読んだり、雑誌を眺めたりして結局4時間くらいいた。

帰り「たまには肉をがーっと食べた方がいいのかも」と思い立ち、ケンタッキーのチキンとポテトを買う。
信号待ちをしている時に、隣にいた年配の女性が大切そうに携帯電話をにぎりしめちょくちょく 画面を確認しているのを見て「今ってみんなまるでお守りみたいに携帯持ってるなあ」と思った。
携帯が流行りだしてから、一人でご飯を食べたりお茶を飲んでいる女性が増えたような気がする。
携帯でメールを読んだり書いたりしながらだと、「一人でいるけど、一人じゃない」せいか。


20020809

家から駅までの道の途中に大きな犬がいる。
出勤途中にそこを通るとたいていこちらに背中を向けてぐうぐう寝ている。(いや、帰りもたいてい寝ている・・・)
毎日、その後ろ姿を確認するのがすっかり習慣になってしまった。
彼(いや彼女かも)の背中を見るとなんだかきゅーん、とした気持ちになる。
これって・・・恋?!と言いたくなるほどの胸のしめつけられようだ。犬、好きなんだなあ・・・。

たまーに起きていてこちらを見ている彼(彼女かも)と目が合ったりすると、幸せ気分。


20020808

たかのてるこ「モロッコで断食」を上下巻共読み終えた。面白かった。
前作の「ガンジス河でバタフライ」も読んだのだが、 正直、前評判を聞いたり読んだりして期待していたほどでもなく、なんとなくさらっと読み終えて終わってしまった。
今回は、適度に感情移入したり一緒にわくわくした気持ちになれ、読んでいるこの二日間楽しかった。
家では昨日、五十嵐貴久「リカ」を読み終えた。これは読みはじめから「これはなんだかイヤな展開になりそう」 と思いながら読み、やっぱりな終わり方。
面白くないわけではないのだ。たぶん、3年くらい前に読んでいたら純粋にミステリーとして楽しめたんじゃないかな。
今はリカのように、全身を憎悪に乗っ取られてしまっているような人間が実在していても全くおかしくない世の中になってきているから、 その恐怖の方が先に立ってしまって(それが作者の狙いなのかもしれないけど)楽しむ余裕はなし。
この世に存在しないはずのものより、生きている人間のほうが何倍も恐ろしい今になってきているんだな・・・と改めて実感した。

つじあやのの声が最近好き。聴いていると気持ちがコロコロと軽快に転がっていくように感じる。
元ちとせの歌声や鬼束ちひろなども好きだけれど、感情の強さ、気迫に負けてしまうような気がして なかなか気楽には聴けない。
「猫の恩返し」(映画)の主題歌なんて、天気のいい晴れた昼間にぽわぁ〜としながら聴きたくてたまらない。


20020807

毎日暑い。暑さと戦って夏負けしないようにすることに最近はエネルギーのほとんどを 使っている気がする。気力、体力共に。
そういえば昔、後藤久美子が「どんなに暑い日でも顔だけは絶対に汗をかかないんです」と 話しているのをなにかで読んだ。ということは気合いを入れたら汗が出なくなるのかも・・・と 今朝は心の中で「汗でるな、汗でるな」と念じながら来てみた。いつもより出なかったような。気のせいか。

母が言うには「今いる場所からちょっと遠くへ行くだけでいいのよ。それで現実から離れて 気分が変わることが大事」だそうだ。だから、たとえ隣の駅の図書館に行くだけでも十分なのだと。
ちょっとでもいいから移動して、自分の気持ちを変えてみること。
確かに、そうやってちょっと図書館に行って帰ってきただけでもなんとなく気持ちの風通しがよくなっているのがわかる。

一日どこかホテルをとって、涼しい中で本を読んだり昼寝をしたりお風呂にはいったり、 好きなものをデパ地下で買ってきて食べたりしたいなあ。
私はいつもどこかで、「今、現実逃避に休んだりするとそのあと戻ってくるのがますますつらくなる」とか 「せっかく自分の感覚を半分麻痺させてまわっているこの状態を止めるのがこわい」とか思っているところが ある。休みベタだ。
そういう自分のことを、一度回りだしたら止まれない、止まってしまったらパタリと倒れるコマみたい、と思うことが時々ある。

20020806

人間関係において「なんとなくかみあわない」相手と接し続けるというのは、 ささやかなことが積み重なって結構ストレスになるんだな、と改めて実感。
なんというか、気持ちに小さなつっかかりがいくつもたまっていく感じ。
でも、仕事を一緒にやる相手との波長があうかあわないかは、努力だけではどうにもならない 部分が絶対にある。それはもう、どうしようもない。
あわないのが普通だし、あう相手とたまたま組めたらラッキー。それくらい 気楽に構えないとたまったつっかかりに自分がやられてしまう。

「かみわないのは自分のせい」などと考え過ぎて余計な疲れをためないようにしたい。


20020805

週末、いそいそと健康ランドへ行き、レストルームで2時間ほど熟睡。涼しい中で眠るのは幸せだ・・・。
土曜日はそこまで猛暑というわけでもなくて、木陰を選んで自転車を のんびり走らせていると気持ちがよかった。図書館へ行き予約していた本を6冊と、 棚から選んだ2冊を借りた。本当はもう1冊借りたのだけれど、 例によってスタバで読み終えて返却。抹茶クリームフラペチーノとチキンサンドイッチ。
スタバの飲み物についてくるホイップクリームの味が大好き。食べる度に 幸せな気持ちになる。いつも、飲み物に混ざる前にといそいそとクリームだけを先に食べてしまう。

夜は「みのもんたのおもいっきりテレビ究極の健康法ベスト20!」に見入る。
疲労した後の乳酸を減らすには、プリン。(たんぱく質と糖分を一緒にとるのがいいそうだ)
血液をサラサラにするにはキムチ納豆。(二つを混ぜたものをできれば一晩寝かすとなおよし)
肝臓の疲れをとるには、メグスリノキ茶。その名の通り、目にもよし。
むくみをとるには、小豆の煮出し汁。
などなど。健康法をいろいろ知って試してみるのって楽しい。

昨日は「オーガスタキャンプ2002」。
山崎まさよしの力の抜けた感じ、やっぱり好き。大人の男性でそういう人にどうやら弱い。
元ちとせの歌は、生で聴いたらちょっと鳥肌が立った。
そしてスガシカオの登場の頃にはとっぷりと日も暮れて。
「『アシンメトリー』ではじまったらカッコイイだろうな」と思っていたら大当たり。うれしい。
その他の曲はアルバムに入っている、シングルカットされていない曲が多かったので、 ファンじゃない人にはわからなかったんじゃないかな。
弾き語りで聴いた「黄金の月」は最高でした。
デビューして今年で6年目、と言っていた。私も今年で社会人6年目なので、ちょっとした 共通点を見つけて幸せ気分。そうそう、一番最初の職場にいた時に、 「スガシカオ」という名前がまず気になって、それがきっかけで聴き始めたんだった。
また行きたいな、ライブ。

帰り、ものすごい雷と雨を避けるために30分くらいお茶。
いろいろな人がいて、つい「こんな時間(日曜日の夜10時すぎ)にここにいるのはどんな人だろう」と 見渡し、あの女の子は大きな鞄を持っているから旅行帰りかな、 あの女性は成城石井の袋を前の椅子に置いているから買い物帰りのちょっと一息かな、 などと想像して楽しんだ。
ここ、今度また来ようかな。寝苦しい夜に本を持って来たい。夜のカフェってけっこう好きかも。


20020802

この暑さでスタバの繁盛はかなりのものだと思われる。フラペチーノ系、強し。
なんせ、大人が恥ずかしくなく歩きながら堂々とかき氷状のものを食べられるのってああいう、飲みものに なってるやつだもんね。

明日は朝から図書館に行こう。そのあとスタバでまた本を読もう。
実際には単なる週末なのだけれど、そういう過ごし方をすると夏休み気分になれる。


20020801

軽く行き詰まり中。
でも、それすら楽しめるようになりたい。・・・と思いつつ、自分の顔をいつも以上に見たくなかったりする。
夏とともに抜けるでしょう・・・きっと。行き詰まっている自分を自覚できる余裕がある状態なのだとも 言えるし。

テレビに出ていた飯島愛を見て、「彼女30歳?あれで30歳なら 中身のキャラクターはまあおいといて、外見はいい感じよね」と母。
「昔より見た目若いよね」
「いろいろふっきれると人って若くなったりきれいになったりするのよ」


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