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20020930

金曜日の夜は徹夜でカラオケ。7時間くらいいただろうか。時間はたっぷりあるので ゆっくり話し込んだり、過去のヒットメドレーを交互に歌ったり。楽しかった。
アーティスト本人が出演している曲を歌うのがけっこう好き。プロモーションビデオを 全て観られるのがうれしい。友達がglobeをたくさん歌ったのだが、プロモビデオ、よく できてるなあ・・・さすが、とちょっと感心。彼女なんて「globeのビデオを観て、 デザインのインスピレーションがわくことがけっこうある」とまで言っていた。
帰ってきて鏡を見たら、ゲッ、目の下の皺が深くなってる。もう無理はきかないのね・・・。

お風呂に入って2時間くらい気絶してからよろよろと図書館へ。
今回は大漁。予約本11冊入手。
受け取るだけで帰るのもつまらないから、武田百合子「日々雑記」を読んだ。
この人の文章、なんだか好きだ。帰りに本屋へ寄ったら「日々雑記」の 文庫があったので、なんてラッキー、と大喜びで買う。その他、買おうと決めていたものたちもまとめてどんと買う。
内田春菊「愛だからいいのよ」を読む。このタイトルは桃井かおりが彼女に言った言葉からつけたらしい。
愛情ってもっと「めんどくさがらない」ことだと思う。自己満足でない範囲に。という言葉に納得。
小林聡美「マダムだもの」。この人の暮らしぶりはいつ読んでも楽しそう。 夫である三谷幸喜も生き生きしている感じだ。本当の「自然体」ってこういうことを言うんじゃないだろうか。
お風呂の中でチャラのエッセイ(これは自分の本)を読む。この人ものびのびさん。
寝る前に新津きよみ「ルーム」。読み終えたあと、同じ部屋で眠るのがこわくて 思わずリビングに置きに行ってしまった。
今は小林エリカ「空爆の日に会いましょう」を読んでいるところ。


20020927

私が仕事をする上でとても気をつけていることは、
(仕事で関わっている)相手は人間で、揺れ動く気持ちや感情で動いている
ということ。
あきれられそうなくらい当たり前のことなのだけれど、プライベートではしっかと わかっているそのことが、仕事ではついすかっと抜け落ちてしまいそうになるので、 そうならないためにあえて強く意識させるようにしている、自分に。
このことを絶対に忘れないようにしておくと、ちょっと暴走しそうになった時に 「この行動は相手から見たらどうだろう・・・どう受け止められるだろう」と 一呼吸置くゆとりができる。そして割とスムーズに仕事が流れたりもする。
逆にそれをおろそかにした時の仕事はたいていなんだかお互い後味の悪いものに なってしまっているような気がする。
相手の感情を不快にひっかかないように、がまず前提。当たり前のことだけれど難しいこと。
どんなに気をつけていたって、実際には不快にさせてしまうことは多々あるのだろうけど・・・。

「模倣犯」を読み終えた。早く文庫にならないかな。これは何度でも読み返したい。文庫として 手元における時が今から楽しみ。
下巻の中であまりにもぐぐっときた部分があったので、何度でも読めるようにここに残しておきます。

人は誰でも、自分の幻想という小さな王国のなかでは、ちっぽけな王冠をかぶり王座に座っている。そういう部分が あること自体は、けっして邪悪でもなければ罪深くもない。むしろ、軋轢の多い現実世界を生き抜いて ゆくためには、なくてはならないことなのだ。
だがしかし、この王座に腰かける王にも、専制君主への憧れはある。それもまた誰でも 持っている自然な心の指向性だ。彼もしくは彼女は、早晩外の世界へと目を向ける。 領土を広げ、自分の築いた城塞都市の内側に入る国民の数を増やすのだ。ある程度の「練習」を 重ね、自分の力量を確かめたくなった時点で、王は出立を決意する。
しかし、その先は千差万別だ。彼もしくは彼女がどこまで行かれるか。何をもって満足するか。 どれくらいの規模の王国をつくるか。そこで善政を敷くか圧制者となるか。結局のところを、 それが人生ではないかと武上は思う。ある女は従順で優しく心の温かい妻として、 ひとりの男の女王となり幸せな人生をつかむかもしれない。ある男はある土地で 立志伝中の人物として語り伝えられる企業家になり、何百人かの社員の王となって満足するかもしれない。 ある女は女優となり、ある時代の女たちの夢と男たちの憧れと欲望を集めて自分の王国を 築くかもしれない。ある男は学者となり研究に打ち込み、富は得られず世間に知る人は 少なくともその分野では重要な実績を積み、そこを彼の王国とするかもしれない。
人は皆、そうやって生きているのだ。武上だって、デスク担当者として 有能だという周囲の評価の上に、彼のささやかな王国を築いている。そして、少なくとも 妻は彼の国民だ。同時に、彼は妻の国民だ。互いに互いの圧制に我慢ができなくなれば いつ移民してしまうか判らない危うい関係ではあるけれど、しかし国民であることに間違いはない。 我々は、幻想のなかにしか存在しない国土を奪い合ったり分け合ったり共同で開拓したりしながら、 互いに互いの国民であることでようやく暮らしていかれるのである。人間が弱いものだというのは、 つまりはそういうことだと武上は思う。
(宮部みゆき「模倣犯」)

生きていくことは、自分の王国づくり。国民を増やしたり、国の財産を増やしたり。
例えば、結婚とか会社での地位とか成功とか。そういうものが王国の柱に なっているのかな、なんて思う。そしてそれらが、国と王としての自分の価値も高めてくれるというか。


20020926

昨日会社に行ったら、先週の作業がほぼ無駄になりそうなメールが来ていて一気に現実へ引き戻される。
給料日だし早く帰って本屋行くもんね〜などという甘っちょろい考えは 速攻掃いて捨て、遅くまで頑張ったのでした。
温泉につかりまくったせいか、あちこちの疲労が染み出してきている感じ。昨日なんて、 「顔が違う(ほけーっとしていたらしい)」とまで言われたほど。いつもは知らず知らずのうちに 険しい顔になっているのだろうなあ。
垢を落としたらいい具合に気楽になれたので、仕事のことも「こんなことができたら楽しいぞきっと」 という方向で考えられるようになったのがうれしい。
いろいろ考えこんでしまう泥沼に今まではまっていたとすると、今は東京の川くらい。

自然の中にいると、なにも意識しなくても気持ちがほうっと肩の力を抜くのがわかる。
私達はもっと、自然から力をもらえばいいのだと思う。草花や、木や、川の水などから。
旅行までいかなくても、緑の多い公園に行ってぼーっとするだけでも全然違う気がする。

そして、自分の血となり肉となっているところを想像して食べたいものを食べること。
自分の身体の中に何が取り込まれていくのかを意識しないのってとてもこわいことだと最近思うので。
宿の朝食がバイキングだったのだが、ご飯とお味噌汁をよそってもらう時に(旅行に 行くと朝はこの組み合わせが絶対に食べたくなるのはなぜでしょう)、「少なめでお願いします」 とお茶碗を差し出したら「あー、今の若い人は(量を)食べないからねえ〜」と言われ、 うう、すいません・・・という気持ちになった。
自分の不健康な状態を言い当てられたような気もして。
こういう時に「ご飯大盛りで!」と元気よく言えるようになりたい。これは今後通してずっとの 目標だな。


20020925

風邪薬のCMがたくさん流れるようになると「ああ、冬がくるのだな」と実感する。

一泊で温泉へ行った。
散歩昼ご飯お風呂読書昼寝お風呂読書夕ご飯読書お風呂寝る
朝起きてまたお風呂朝ご飯読書散歩、最後またお風呂(駅の中の温泉)。
という過ごし方。
本は4冊(家から持っていった2冊と東京駅で買った2冊)読めた。(その上 友達が持ってきていた漫画も4冊読んだ)
時間を贅沢に使ったなあ・・・という感じ。
旅先で過ごす時間は、同じ一日でも濃さが違う。ゆったり流れるし。
東京に帰ってきたらいきなり、時間が2倍速くらいになったような気がした。 人の歩く速度が速いよ・・・。

さて、また早回しの時間の中で頑張りますか。
家に着いたのがいつも帰る時間よりはるかに早かったので、 旅行は終わったけれど、ほのかにイベントのうれしさは続行。
読みかけの続きが気になって、よほど旅行に持っていこうかと 出かける直前まで迷った「模倣犯」の下巻を読んでから寝た。


20020923

テレビに奈良美智が出ているのを観て、ああ、やっぱりこの人の持つ 雰囲気が好きだなあ、いつか会ってみたいなあと思った。
(この人を見るといつも、昔渡部篤郎がやっていた「ビューティフルライフ」の 常盤貴子のお兄ちゃん役を思い出す。なんだか似てる気がするのだ)
そして、
たとえば絵を描くひと、
文章を書くひと。
そういう人から、「ちょっと面白そうなヤツだ。話してみたい」と思ってもらえるような自分になりたい、と思った。


20020920

毎日帰りが遅くなったり、なんだか気持ちが忙しい日々が続くと、 世の中で起こっていることに対して関心が薄くなってくるのがわかる。
国内のニュースをみていても、「自分の住んでいる世界のことではない」という他人事な気持ちに。よくない。
母にも「今ってそうやって何でも他人事だって思う人ばかりだから、どんどん 日本が悪くなっていくんだよ」と言われ、さらに反省した。
たしかに、「自分さえよければいいのだ」という気持ちを堂々と前面に出す人が多すぎるように感じる。

なんというか、人を後ろから蹴り飛ばして転ばせて、その上を踏んづけて 行くような人が多い状況にいると、すごく疲労する。気のようなものの塊にやられるというか・・・。
そこから自分を守ろうとして心がひゅっ、と閉じていくのがわかる。しなびていく感じ。
そういう警戒心・・・ってすごく心を縛るなあ。自由を奪うなあ。
最近は本を読んでいる時が唯一、心がのびのびする。感情が動くのが実感できて、気持ちいい。
人と接しないのが一番の休息かも。
対人エネルギーが、平日で使い果たされてしまっているんだろうなあ。


20020919

朝でがけに、鞄の中に社員証がないことに気がつき、青くなる。どこをどう探しても、ない、ない、ない。
うおー、どーすんだよー、あれがないと会社にも入れない・・・入れてもトイレに行ったら戻ってこれない・・・。 人事に怒られる・・・。と、目の前が真っ暗に。
とりあえず昨日の帰りにたどった道を見に行ってみようと、ゲーセンと回転寿司屋の 周囲をうろうろしてみたが見つからず。
どうしてこういう時に限って、そこでもし社員証を落としていて お店の人が親切に会社に電話してくれたりしたら「ゲーセンで落とすなよ・・・」とか「回転寿司で落とすなよ!」 と突っ込みたくなりそうなところにしか寄ってないんだろう。情けない。あ、本屋にも寄ったんだった。(これはよし)
思わず自分の普段の行動までふりかえってしまいつつ、人事の人に謝る練習まで頭の中でしながら会社へ。 たまたますでに出社していた人に会って入れてもらうことができたので席まで行くと。
(なんとなくオチがわかったんじゃないでしょうか、そう、その通り)

自分の机の上に、ちょこんとのっかっていました。社員証くん。
はーあ。力抜けた。よかった。
これからもっと気をつけよう。社員証をなくした(と思った)だけでここまで心もとなく、不安になるとは思わなかった。

考えてみたら、毎日持ち歩いている鞄の中ってなくしたら困るものばかり。
どれをなくしたら一番ダメージが大きいだろうか。財布?手帳?保険証?家の鍵?デジカメ?本?化粧ポーチ?
どいつもこいつも嫌だ。困る。それぞれをなくした場合を想像して、ぞっ。
失せ物、注意。


20020918

実は目のまぶたのあたりにはアキレス腱みたいな筋肉があって、 それで支えているのだけれど、女性はどうしてもそのあたりを化粧をしたり 落としたりする際にゴシゴシとこすってしまうので、その腱が切れてしまうのだそうだ。
それで、目を支えきれなくなり、目がたれる。そうするとなんだか老けた印象になる。
そして、一度切れてしまった腱はもう復活しないとのこと。
お、おそろしい・・・。みなさん、目のまわりをさわる時はそーっとしましょう。

「模倣犯」上巻を読み終えた。はやく下巻を受け取りに行きたい・・・。
この人の本は、ストーリーの面白さはもちろんだけれど、ところどころにある表現の上手さに いつもがつんがつんとやられる。例えばこんなところ。

真一はちょっと黙った。それからさらに小声になって言った。「僕に?」
「ええ。塚田真一君ですよね?」
「・・・・・・そうです」
この瞬間、塚田真一以外の存在になれるのならば、たとえそれがアブラムシであろうとミミズであろうと かまわない ― と思っているような口調だった。違います、と答えられるならどんなにいいだろう、と。
(宮部みゆき「模倣犯」)



20020917

眠りをむさぼった連休。
とろとろとした眠気に素直に身をまかせて、いっぱい眠った。

早川義夫「たましいの場所」を読む。本屋で見かけた表紙がどうしても気になって、 読んでみたくなった。犬を抱いて笑う女の子の写真。
若い頃は歌手で、辞めて本屋さんをやって、辞めて、今はまた歌手。面白いおじさんだー。
やりたいことに素直に行動している人の文章って、のびのびしている。週末に買った岡本太郎のエッセイにも 同じことを感じた。読んでいると心のコリがほぐれる感じ。

図書館へ「海辺のカフカ」上下を予約しに行った。私は89番目くらい。「模倣犯」の 300番目、を経験したあとなので「ああ、(前に)たった80人か」という感じ。
図書館で予約の手続きをしている時って本当にわくわくする。読みたい本がこれから確実に手元にやってくるという期待感。
その他にも10冊近く予約。
有吉玉青の新刊が出ているのを本屋で見つけていたのでそれも。「キャベツの新生活」。キャベツ・・・?
予約は一人も入っていなかったけれど、この人はもうちょっと人気が出てもいい作家だと思う。
有吉佐和子の娘というところから、今は完全に離れている。

そして「模倣犯」の上巻がついに手元にやってきた!うれしい、うれしい。
本に頭をつっこむようにしてのめり込んでいるところ。週末には下巻もやってくる。ばんざい!


20020913

「サトラレ」最終回、よかった。このドラマでオダギリジョーの人気はさらにあがったとみた。
ハッピーエンドってやっぱりいいものだ。つられて顔がにこにこしてしまった。
昔はドラマに非現実性や心臓に刺激を与えてくれることを求めていたけど、 今はそういうドラマを観ているとくたびれるので途中でやめてしまう。
そして、今の自分には恋愛って現実味があまりないな・・・なんてふと思った。 ドラマや、周りの恋愛人(「れんあいびと」。要するに恋愛してる人のこと)を見ては、「楽しそう〜」と思うだけ。

身体の中でもう一人誰かが走ってるみたいに落ち着かない人にそばに いられると、なんだかこっちの気持ちまでがちゃがちゃしてくる気がして、 だんだーん!と、足を踏みならしたくなる。自分が落ち着いていない状態が苦手なのだ。

心の拠り所みたいなもの・・・って、やっぱり誰しもが必要とするのだと思う。
自分をそっと支えてくれるもの。
つらい状況にあっても、そこに心を逃げ込ませることで救われた気持ちになれるもの。


20020912

今朝は腰が砕けそうな腹痛(表現がおかしいけど本当にそんな感じ)で目が覚めた。
痛みに波があったので、その合間をぬって身支度をする。 腹痛って、どこか陣痛に似ている気がする。経験したことはないけど。
3度目の波の合間くらいにダッシュで出勤。その間、気をそらすためにいろいろくだらないことを 考える。「女性の方がどこかたくましいのってこうやって理不尽な痛みと戦う回数が多いせいかも」とか。

山本文緒の新刊・・・。ぐっとこらえているが週末には絶対買ってしまうだろう。
「ファースト・プライオリティー」。
3連休に読むのが楽しみ。

ああ、はやく「海辺のカフカ」などを予約に行きたい。
今週は図書館からの「予約本が届きました」メールが一通もきてないな〜。
明日あさってでたくさんきますように。


20020911

石井克人監督の 「ハル&ボンス」というCGアニメーションにはまり中。
吉本ばなな「YOSHIMOTOBANANA.COM」の表紙にもなっている。
だいすき。
このシリーズのDVD が出ると知り、家でみられない(デッキがありませぬ)のに欲しくてたまらない・・・。
だって、あの主題歌のCDまでついてくるんだよ!携帯ストラップもついてくるんだよ!
欲しい・・・。

でもなにが起こるか分からない世界なら、全ての確信は希望であり、 また希望こそが最大の確信でもあると思うのです。
(宇多田ヒカル公式ページより)

彼女が結婚を報告した日の日記。
いい言葉だ・・・とかみしめる。

対米テロから一年。
ビルに突っ込んでいった航空機を操縦していた人にも、 親はいるんだよなあ・・・今日をどんな思いで迎えるのだろうか・・・とふっと思った。


20020910

サンスターというメーカーの「おいしい青汁」と「緑黄野菜」というジュースをもらって飲んだ。
どちらにも「健康道場」と大きく書いてあるだけあって、本当に健康になれそうな味・・・。とろりとしていて、 野菜を飲んでいる、という実感がすごくある。これ、おいしい。どこで買えるのかな。

どこかで読んだのだが「自分のことを卑下し続けていると、本当にそうなってしまう」のだそうだ。
ああ、とても納得できる・・・。たとえば誰かに粗末な扱いをされたことで、 自分の価値を自分の中でどんどん下げていってしまって、心の力が弱まっていく感じになることってないですか。
人って、別に相手に直接手を下さなくても、じわじわと痛めつけていって病気にさせることだって可能なんだなあ、と 思う。だって、心が弱くなればそれが体調にも出るし、絶対。
そして、そういう意地悪をする人って、むかついた相手をボコッと殴る人よりもその行動が 表には出にくいからタチが悪い。
そういう話を聞くと「くーっ、誰に対しても感じが悪ければまだ許せるのに・・・くやしい」と心底腹が立つ。


20020909

今週来週と、平日の朝毎日聴いているJ-WAVE番組のナビゲーター、ジョン・カビラさんが夏休み。代役の 人の声にどうしても違和感があってなんだか調子が狂う。ジョン・カビラさんのあの声が好きなので。

「疲れには、バナナジュース」カフェの看板のその後が気になって、ちょくちょくのぞきにいくようになったのだが、 週末には「店長のオススメ、バナナジュース」になっていた。そんなにバナナジュースを飲ませたいのか、店長よ。

日曜日は掃除をする日と決めている。昼近くに起きだしご飯を食べたあと 始めるのだが、途中手を止めて本を読み始めたり、時には雑巾やクイックルワイパーをほっぽったまま また眠ってしまったりすることがある。終わってからまとめてやれよと自分でも思うのだけれど、この、途中で サボっている感がたまらなくいいのだ。だらしないなーと思いながら読書や眠りを細切れにむさぼる、快感。

考えてみれば私の毎朝の身支度もそんな風だ。顔を洗ってコンタクトを入れたら、お茶を飲みながら 5分くらい読書。化粧をし終えたら、また5分くらい読書。髪の寝癖を直し歯磨きを終えたら、また5分。
そしてやっと最後の仕上げ、着替えをしたら家を出るまでの間、読書。だらだらしてんなあ・・・。
それだったら最初の30分に集中して支度をすませて残り30分を読書にあてればいいのでは、 とも思うけど、それじゃたぶん意味がないのだ。合間に、時計とにらめっこしながらだからこそ楽しいのだ。
数歩前にご褒美を。
それをニンジンにして朝の支度のテンションを上げているという感じ。


20020906

自分の中にある、のびのびとした部分が少なくなってきているなあ・・・と思う。
ぎゅーっと縮こまっている感じ。

なにがこんなに自分を押し込めているのかなー。
ま、でも明日は図書館に行くから。
それが毎週の支え。


20020905

MISIAの話し声をはじめてラジオで聞きちょっとびっくり。
想像していたのとまったく違ったから。歌声から、もっとハスキーボイスを想像していたのに、 高めのかわいらしい声だった。すごい、あの(話し)声からあの(歌)声が。
でも、話し声とそれ以外の声に差がある人とあまり違和感がない人と、二パターンいるなあと思う。
私は違和感ありあり派。話し声はドスがきいていて歌うと高くなるので「普段もその声でしゃべりなよーそのほうがいいよー」などと言われる。でも、それぞれ出どころが違うようで、ムリ。
電話をする時には、どうやら電話用のスイッチがまた別にあるようで「そういう声でいつも話せ」とこれまた言われる。でも、ムリ。

夏石鈴子「家内安全」再読中。読み終えてすぐ、また読みたくなった。
「この物語の中にずっといたい」と、ぬるま湯につかっているようなゆるい、心地よさ。


20020904

「疲れには、バナナジュース。」のカフェ、昨日は「ほっと一息ロイヤルミルクティー」になっていた。
なんだか、秋気分。

石田ゆり子の「天然日和」を買ってしまった。今まだ、図書館から借りているものがあり、かつ一度読み終えているにも かかわらず。この週末に返却することを思ったらどうしても嫌で手放したくなくて「このままでは 返却期限をぶっちぎりかねない」くらいの勢いだったから。
これでいつでも読める・・・うれしい。
好きな本はそばに置いてこそ、だ。読みたくなった時に手を伸ばせばすぐそこにある、幸せ。
これで安心して他の、借りてきている本を読める。

職場の友達の彼(もうすぐ結婚する相手)にちらっと会った。彼の横でやわらかく笑う 彼女がかわいいな、と素直に思う。彼女曰く「前はもっと自分にも他人にも厳しくて もっととんがってた」のが、彼とつきあってかなりまあるくなったのだそうだ。
うんうん、こんな風に、つきあう相手の影響を受けて自分が変わるなら大歓迎だね、と思いながら帰ってきた。


20020903

ルイ・ヴィトン表参道店・・・初日に1億2千500万円くらいの売上げがあったらしい。
いったいどんな人がどんな風にどんなものをばんばん買っていったのか、その様子を 一度でいいから陰からこっそりのぞいてみたいものだ。

時々なる、足の「イライラ」。だるいような、とにかく足がいらいらしている感じ。
その場で地団太を踏みたくなる。仕事中になることが多いので、もちろん知らん顔で我慢しているのだけれど、 それを通り越すとしまいには足が痛くなってきたりすることも。
昨日がまさにその状態で、友達もまったく同じだったので二人して「なんか蹴りたい!」などと言い合いながら一緒に帰った。
「ゲーセンならなんか破壊系のゲームがあるかもよ」と行ったところにはほとんどなくて、 タイミングにあわせてボタンをたたいて曲を演奏するものだけやってがっかりしながら帰ろうとすると、 入り口近くに(ほぼ)本物サイズの太鼓を叩くゲームがあった。「これだ!」といそいそと小銭を取り出す。
夜遅く、気合を入れ生き生きと叩きまくる二十代後半二人・・・。それも曲、ドラえもん音頭とかだし。
でも、これ、楽しい・・・。スッキリする。「もっと練習してドラえもん音頭を完璧に演奏できるようになろう!」 と目標まで立てて帰ってきたのだった。

彼女と別れてから、「ああ、こうやって気楽に遊べる友達って会社に一人はできるといいなあ、楽しいなあ」と しみじみ思った。
それに、仕事で多少嫌なことがあっても「よっしゃ、あとで茶でもしながら 聞いてもらおう」とか思えるのって絶対よい。それを共有して欲しくて一生懸命話しているうちに、 いつの間にかネタになってしまったりもして、笑い飛ばせる気持ちになれることもあるし。

20020902

近所のカフェの入り口に出ている黒板の看板に書いてある言葉。
「疲れには、バナナジュース。」それだけ。
このきっぱりさがたまらない。思わず「疲れているので飲みたいです」とふらふらと入っていきそうになった。

週末、髪の毛を切った。きっぱり、短く。
どうも、私には長い髪はそぐわないような気がする。昔はそうでもなくて、けっこうずっと 長かった時期もあったのだけれど、最近はどうしてもしっくりこなくて、何度も伸ばしかけては、切るのを繰り返している。
髪が長いと、どこかすっきりしないのだ、気持ちが。うじうじしてしまう。
そのまま自転車で図書館へ行ったのだが、走っている自分の姿をふっと店の窓で見たらなんだか幼く見えて、 まるで「夏休みの小学生」みたいな気持ちになった。茶髪にしようかなあ・・・。

図書館は混んでいて、本を見ようと棚の前にいると横から女性に割り込まれ、ちょっとムカっと きて、鞄を使って押しやるようにしてしまった。「もう会うこともない人なんだしいいや」という 思いが一瞬よぎったのだ。そうしてしまってから、「はっ、この考えは(心が)おばさんになる 一歩かも。気をつけなくては」と思った。


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